コラム

2018.06.10

【ミズクラゲやタコクラゲなど】水族館の人気クラゲの魅力

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  • クラゲ

実はクラゲがどんないきものなのかよくわからない、じーっと眺めるだけで楽しみ方がわからないという方も意外と多いのではないでしょうか?
今回はクラゲって何?という基礎知識から、クラゲ展示の楽しみ方、それぞれのクラゲの魅力までお伝えしていきます!

そもそもクラゲの生態とは?クラゲって何だろう?


クラゲは水に浮いて漂っている浮遊生物、つまりプランクトンです。‌
プランクトンとは「遊泳能力がないか、あっても弱いため、水の流れに逆らえず、水中で浮遊生活を送る生物」と定義されています。‌
実はクラゲは自力で泳いでいるというより水の流れに沿って漂っているのです。‌
傘をリズミカルに動かすことでちょっと泳いではいますが、この行動は体液を循環させる目的もあります。‌
クラゲは泳ぐ力がほとんどないというこの事実だけでもびっくりですね!‌

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一生クラゲでいるわけではない!?


クラゲは一生クラゲの姿をしているわけではないって知っていましたか?‌
中には生涯ずっと同じクラゲの姿で生活するクラゲもいますが、ほとんどの種類は「ポリプ」と呼ばれる時代を経てから、私たちがよく知るふわふわしたクラゲの姿になるんです。‌

すみだ水族館でも特に人気の高い「ミズクラゲ」を例にその一生を簡単にお話します。‌
受精卵が細胞分裂を繰り返し、「プラヌラ」と呼ばれる幼生になると、海底の岩や貝殻などにくっ付いてイソギンチャクのような「ポリプ」になります。‌

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その後、「ポリプ」の体が何層にもくびれ始めて「ストロビラ」になり、‌

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くびれた層は1つずつ「ストロビラ」から離れて海中を泳ぎだします。‌
この泳ぎだした個体がクラゲの赤ちゃんである「エフィラ」なんです。‌

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それから「エフィラ」はどんどん成長して、私たちのよく知るクラゲの姿になります。‌

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この「ミズクラゲ」の生活史だけでもふしぎがいっぱいですよね!‌
ちなみに、すみだ水族館で暮らす「ミズクラゲ」たちはすべて館内のアクアラボで生まれています。クラゲの生活史をもっと詳しく知りたい!という方はぜひアクアラボの飼育スタッフに話しかけてみてください♪‌

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ただ眺めるだけじゃない!クラゲ展示の楽しみ方とは?


ふわふわと漂うクラゲたち、ぼんやりと眺めているだけでも癒されますよね。‌
でももしかしたら「ペンギンみたいに早く泳ぐわけでもないしなんかつまらないな」「チンアナゴみたいにおもしろい行動が見れるわけでもないし・・・」とクラゲの魅力に気付いていない方もいるのではないでしょうか!?‌
クラゲ展示を観察するときにはどんなポイントで見ればよいのか、そんなクラゲ展示の楽しみ方をいくつかご紹介します。‌

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①クラゲの色を楽しむ
クラゲの身体の色は半透明か透明であることが基本ですが、水族館にはいろいろな色のクラゲも展示されています。‌
青、白、赤褐色などさまざまな色を持つ「カラージェリーフィッシュ」や、カラフルな傘と触手を持つ「ハナガサクラゲ」、薄いピンク色の「サカサクラゲ」、鮮やかな赤い触手の「アカクラゲ」など、その種類ならではの美しい色味を見ることができます。同じ種類のクラゲでも微妙な色の違いがあるので、お気に入りの1匹を探してみるのもおすすめです!‌

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 ②クラゲの形を楽しむ
クラゲというとほとんどの方がミズクラゲのような円盤型のクラゲを思い浮かべることが多いと思います。ですが、クラゲの中には「え?これもクラゲ?」というちょっと変わった形の種類もいるんです。‌
例えば、「タコクラゲ」はその名の通りまるでタコのような外見と、傘にある可愛らしい水玉模様が特徴のクラゲです。また、「ウリクラゲ」はまったく突起がない細長い形をしていて触手もありません。それぞれのクラゲを比べてみるとこんなに形が違うんだ!と新たな発見があるはずです♪‌

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③クラゲの動きを楽しむ
クラゲを見ていると、傘の部分を広げたり縮ませたりして、まるでどくんどくんと脈打っているかのように動いている様子がわかります。‌
これを“拍動”といいます。拍動のペースはクラゲごとに違っており、例えば「カラージェリーフィッシュ」は早めにパクパクと動く元気いっぱいな拍動で、「シロクラゲ」はゆったりめにふわんふわんと動く柔らかな拍動です。‌
拍動のリズムはそのクラゲのいのちのリズムとも言えるかもしれません。‌
ぜひそれぞれのクラゲごとの拍動のリズムを感じてみてください。‌

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すみだ水族館のクラゲたちの魅力をご紹介♪

ミズクラゲ


日本で1番馴染みのあるクラゲであり、北海道の1部を除く日本各地に生息しています。‌
ゆったりとした動きでふわふわと漂う姿に、眺めていると癒されると感じる方も多いのではないでしょうか。傘の真ん中にあるクローバーのような模様は実は胃で、運よくゴハンを食べたあとに観察すると、ゴハンであるプランクトンの色(オレンジ色)に胃が染まった姿を見ることができます。‌
ちなみにこの胃の部分はほとんどが4つですが、中には3つだったり5つある子もいます。‌
5つだとまるでお花のような形なので、オレンジ色に染まるととてもかわいらしいですよ!ぜひ探してみてください♪‌
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 カラージェリーフィッシュ


ころんとした丸い傘とカリフラワーのような口腕がかわいらしい、水族館での人気も高いクラゲです。東南アジアなど熱帯の海域でよく見られ、青・白・赤褐色などさまざまな色のカラージェリーフィッシュがいます。なぜこんなにもいろいろな色のカラージェリーフィッシュがいるのか、その体の色の仕組みはまだ解明されていないようです。‌
特にぱくぱくと拍動するたびにフリフリと揺れ動く口腕はとても愛らしいので、ぜひ動画撮影されることをおすすめします!‌
※口腕:傘の下にある口から伸びる器官。カラージェリーフィッシュは口腕からゴハンを食べます。‌
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ハナガサクラゲ(すみだ水族館では5~6月ごろから展示されることが多いです)


華やかな触手と傘がとても美しいハナガサクラゲ。傘には黒い模様があり、触手の先端は緑色に光る部分と薄紫色の部分で彩られている、少しサイケデリックな配色が目を引くクラゲです。写真栄えもするので、水族館で見つけたらぜひ写真に撮ってみてください♪ですが「きれいな花にはトゲがある」という言葉通り、このハナガサクラゲはとても強い毒を持っています。刺されるとかなり痛いそうですので、見かけても絶対に触らないようにしましょう!‌
(ハナガサクラゲは主に日本の海で多く見られます)‌
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サカサクラゲ


サカサクラゲは、その名のとおりひっくり返ったようにいつもさかさまになっているクラゲです。サカサクラゲを初めて見た人は「え!?これもクラゲ!?」と驚くかもしれません。身体の色が薄いピンク色なので、サカサクラゲが何匹か水槽の中にいるとまるでお花が咲いているようにも見えてかわいらしいですよ♪‌
ちなみに薄いピンク色に見える身体の色は正確には褐色で、これは褐虫藻と呼ばれる藻を住まわせているからであり、この藻から栄養をもらって生きています。‌
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アカクラゲ


糸のように細く鮮やかな赤い触手が特徴のアカクラゲもとても強い毒を持っています。‌
このアカクラゲも日本の沿岸各地で見られるため、その美しさにつられてつい触れたりしないよう気をつけてくださいね!‌
水族館での展示ではその触手の長さを見てもらうために、比較的大きめな水槽に入っていることが多いです。海の中で漂っているときには、長いもので2m以上の触手になることも!拍動する度にたなびく鮮やかな赤い触手は繊細で美しく見ごたえ抜群です。‌
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タコクラゲ(すみだ水族館では9~10月ごろから展示されることが多いです)


タコクラゲも水族館の展示の中では人気の高いクラゲです。タコのように8本ある足(正確には付属器)や傘にある水玉模様がとてもチャーミングで印象的ですよね。水玉模様の丸も真ん中がうすくなってヒョウ柄のように見える固体や、ハートマークに見える個体もありますのでぜひ探してみてください♪‌
ちなみに水玉模様の白い部分にはカルシウムが含まれており、ドーム型の傘の強度を増すことにも役立っている、とも言われています。‌
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いかがでしたか?‌
今回はほんの少しですが、クラゲの魅力について書かせていただきました!‌
ですが、クラゲの世界はまだまだ奥が深く神秘的な謎がいっぱいです。‌
じーっと眺めるだけでも癒されますが、もし次に水族館などでクラゲ展示を見る際にはぜひそれぞれのクラゲの特徴を観察してみてください♪‌

【参考・引用文献】‌
「クラゲのふしぎ 海を漂う奇妙な生態」ジェーフィッシュ 技術評論社‌
「ほんわかクラゲの楽しみ方」 平山ヒロフミ 誠文堂新光社‌

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