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2022.08.31

開業10周年のすみだ水族館に新しい仲間!ミナミアメリカオットセイの赤ちゃん誕生

  • ミナミアメリカオットセイの赤ちゃん(24日齢)
  • 赤ちゃん(70日齢)と母親のアナ

すみだ水族館(所在地:東京都墨田区、館長:毛塚 広治)は、2022年6月8日(水)にミナミアメリカオットセイの赤ちゃんが誕生しましたのでお知らせします。短期ブリーディングローンによるミナミアメリカオットセイの赤ちゃんの誕生は国内初です。‌

すみだ水族館は2016年より、東武動物公園と共に、繁殖計画のもと短期ブリーディングローンに取り組んでまいりました。繁殖期にあたる例年4月~6月の約3カ月間、当館のメスの「アナ」が東武動物公園に移動し、オス「メテオ」との繁殖に挑戦してきました。2頭は相性が良く、初年度から交尾が見られ、5回目の取り組みとなる2021年5月22日(日)に交尾が確認された後、妊娠が判明しました。‌

1年を超える妊娠期間を経て、2022年6月8日(水)に誕生した待望の赤ちゃんは、体重3.3kg、体長約50cmのメスです。母親の「アナ」にとっては2回目の出産で、すみだ水族館では初の出産となりました。父親の「メテオ」にとっては、初の子どもです。‌

出産後、「アナ」は常に赤ちゃんを見守って行動を共にしています。赤ちゃんは現在体重が8kgを超え、8月上旬からは遊泳練習を始めるなど、すくすくと成長しています。「アナ」や飼育スタッフの愛情を受けて、甘えん坊で人なつっこい性格に育っており、「アナ」の背中によじ登ったり飼育スタッフを見つけると駆け寄ったりと、毎日かわいらしい行動を見せてくれています。‌

当面の間は「アナ」が安心して子育てに専念できるように、親子はバックヤードを中心に生活し、11月下旬以降に展示プールにデビュー予定です。名前の公募も検討しています。‌

赤ちゃんの成長過程は、すみだ水族館の公式Twitterなどで随時配信する予定です。10周年を迎えたすみだ水族館に新しく仲間入りした赤ちゃんのかわいらしい姿をぜひ見守ってください。‌
※繁殖を目的に、動物園・水族館どうしで動物を貸し借りすること。新たなペア形成を促し血統を増やすことで種の保存に寄与することを目的としています。

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ミナミアメリカオットセイの赤ちゃんと両親


赤ちゃん
誕      生:2022年6月8日(木)‌
性      別:メス‌
現在の体重:8.32kg(8月29日時点)‌
両   親:メテオ(オス)、アナ(メス)‌
性      格:初めての遊泳練習でも水を怖がることなく、好奇心旺盛で人なつっこい。短期ブリーディングローンによって誕生した初のミナミアメリカオットセイの赤ちゃん。‌

79日齢の赤ちゃん

79日齢の赤ちゃん


アナ(母親)
名    前:アナ‌
現在の体重:56.85kg(8月29日時点)‌
すみだ水族館にいるオットセイ4頭の中で、一番年上のメス。4頭の中でお姉さん的な存在。「アナ」にとって初めての子どもとなる「ムサシ」と一緒にすみだ水族館の開業時に来館。今回、初めてすみだ水族館で出産。‌
※現在「ムサシ」は他の水族館でくらしています。
アナ

アナ


メテオ(父親)
名    前:メテオ‌
現在の体重:76kg(8月3日時点)‌
2012年に東武動物公園に来園。他のオットセイやアザラシに優しく、真面目な性格。毎日開催しているアニマルパフォーマンスでは、得意の輪投げキャッチを披露し大活躍。今回の誕生で初めて父となる。‌
メテオ

メテオ

【今回の短期ブリーディングローンの取り組みについて】
このたびのすみだ水族館と東武動物公園との取り組みは、オスの「メテオ」にとって初の子孫誕生となりました。血統を増やすことが未来にいきものを残す活動につながります。‌
また、ブリーディングローンは長期で行われることが一般的ではありますが、繁殖シーズンに合わせて短期的に取り組む手法もあります。今回はメスのアナが安心して出産ができるように、発情・交尾行動を確認後、普段暮らしているすみだ水族館へ戻る、短期ブリーディングローンを選択しました。短期ブリーディングローンで取り組む場合は、その生物の生理周期を整え、繁殖のタイミングを正確に把握する必要があります。今回の当短期ブリーディングローンの成功が、ミナミアメリカオットセイの繁殖の選択肢を広げる事例となればと思っています。

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