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2022.09.12

墨田区と連携、「メダカの学校」プロジェクト!~旧校舎から保護したメダカを新校舎の池に放流~

  • 放流のようす
  • メダカ飼育方法についての授業

すみだ水族館(所在地:東京都墨田区、館長:毛塚 広治)は、7月1日(金)に始動した「メダカの学校」プロジェクトにおいて、旧「立花中学校」の解体工事から救出・保護したメダカを、新設された「墨田区立吾嬬立花中学校(以下、「吾嬬立花中学校」)」の池へ9月10日(土)に放流したことをお知らせします。‌

9月10日(土)に開催した放流会には、吾嬬立花中学校の1年生および隣接する「中川小学校」5年生の生徒、合計28名が参加し、池にメダカを放流しました。また、放流会の後、当館の飼育スタッフが、生徒たちに具体的な飼育方法についての授業を行いました。生徒からは「メダカを大切に育てていきたい」という声が聞かれました。生徒と一緒にメダカの放流を行った墨田区長 山本亨さまは、「メダカの学校でできたつながりを大切に、優しいこころをもって育ててほしい」と今回のプロジェクトへの思いを寄せました。‌

メダカの愛称は、吾嬬立花中学校の一年生が考えた候補の中から投票により、「泳ぐ宝石 メダカのあずちゃん」に決定しました。解体される校舎にメダカがいることを墨田区に情報提供した、同校の卒業生である蛭田 空良(ひるた そら)さんは、愛称の発表を受け、「これから後輩にも、いのちを大切にするという想いをつないでいってほしい」と思いを語りました。‌

今後、「泳ぐ宝石 メダカのあずちゃん」は、「吾嬬立花中学校」と「中川小学校」で生徒がお世話し、大切に育てていきます。すみだ水族館は今後も地域と連携し、環境やいのちの大切さを考えるきっかけづくりに取り組んでまいります。‌

 ※2022年7月1日付プレスリリース:
墨田区と連携、いのちと環境について学ぶ「メダカの学校」プロジェクト本日始動!旧校舎の解体工事からメダカを保護、小中学校で授業を実施

「メダカの学校」プロジェクト始動までの経緯、放流までの活動について


■2021年11月 ‌
 旧立花中学校の卒業生より「解体予定の校舎の池にメダカがいるので保護してほしい」と墨田区へ情報提供が入る。‌
■2021年12月2日 ‌
 現地調査により、校舎の池にメダカの存在を確認。‌
■2021年12月8日‌
 メダカの捕獲(224匹)および、すみだ水族館への移動、保護。‌
■2022年1月‌
 メダカの導入経緯を聴き取り調査し、約10年前に旧中川から導入されたことを確認。‌
■2022年2~3月 ‌
 メダカの遺伝子調査を実施。‌
 結果、遺伝的攪乱が起こったメダカと確認され、自然の川に戻すことができないと判断。‌
■2022年7月1日 ‌
 すみだ水族館による小中学校での授業を実施し、プロジェクトを始動。‌
 メダカの愛称を吾嬬立花中学校の一年生から募集開始。‌
■2022年8月 ‌
 すみだ水族館内にて、保護メダカ展示。‌
 同校アート部・メダカ飼育部に「いきもののいのちを預かるうえで大切にしてほしいこと」について授業を実施。‌
 放流予定の学校の池・水槽の水質などのメンテナンス。吾嬬立花中学校の池に、同校アート部による装飾を実施。

メダカ放流会までの準備


メダカを新校舎に迎えるにあたり、吾嬬立花中学校では、「メダカ飼育部」を設立し、10名の生徒が部員となりました。すみだ水族館では、8月3日(水)にメダカ飼育部と、池の壁面を装飾するアート部の生徒を水族館に招待してメダカを間近で観察していただくとともに、飼育スタッフから、いきもののいのちを預かるうえで大切にしてほしいことを伝えました。また、メダカが暮らす新校舎の池の水質検査など、環境整備を行いました。‌

メダカ飼育部・アート部の見学のようす

メダカ飼育部・アート部の見学のようす 


飼育スタッフが水質検査を実施

飼育スタッフが水質検査を実施

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