2025.08.21
すみだ水族館(所在地:東京都墨田区、支配人:川角 類)は、現在開催中の特別展示「東京金魚 ~時代を泳ぐ、小さなミューズたち~」にあわせて実施した「金魚と涼しさに関する緊急調査2025」の結果を発表します。この調査結果は8月25日(月)〜9月14日(日)の期間(予定)、東武スカイツリーライン 半蔵門線直通列車 1編成でも掲出されます。
※編成や運行情報について、鉄道会社や駅係員へのお問い合わせはご遠慮ください。 ※運行期間は電鉄により異なります。予定であり、予告なく変更・中止となる場合がございます。
※運行期間中であっても運休となる場合がございます。 ※最終日は撤去作業を行うため、運行を行わない場合がございます。
近年の記録的猛暑を背景に、「涼」をどう取り入れるかは、現代人にとって切実なテーマとなっています。そんな中私たちが注目するのは、江戸時代から現代にいたるまで視覚的な涼を届けてきた存在――「金魚」です。涼を感じる夏の風物詩として、暮らしの中で親しまれてきた金魚の価値をいまこそ見つめ直す時ではないか。その思いをもとに1,000人を対象に調査を実施。すみだ水族館で2025年7月24日(木)~9月30日(火)の期間に開催中の特別展示「東京金魚 ~時代を泳ぐ、小さなミューズたち~」にあわせ、日本人の感性に深く根付いた「金魚」と「涼」の関係性を、データからひもとく試みです。
■PART1:「金魚」と「涼しさ」の関係
・「青色」「ミント」「漢字の『涼』」「怪談」よりも、「金魚」の方を涼しく感じる
・「暑い日に1つだけ『涼』アイテムを選ぶとしたら」:40人に1人(2.5%)が金魚を選択
・「涼しさを感じるために、20代男性は扇風機より金魚を選ぶ」
・「金魚を見て涼しいと感じた人は37.6%」:平均マイナス2.8度分の体感効果
・「1,000人中2人が金魚を観て体感温度が10度以上下がる」と回答
■PART2:暮らしから「金魚」が消えると…?
・子どもの頃に金魚を飼っていたと答えた人のうち97.3%が当時より夏を暑く感じている
・金魚の飼育率と夏の体感温度は反比例?
■PART3:いま見直したい涼の象徴「金魚」
・40代女性の約10人に1人が夏を涼しく過ごすために今後金魚の飼育を検討
・夏のお出かけ先に求める要素は「涼しさ」(50.8%)、「楽しさ」(37.0%)など
【調査概要】
調査対象者:全国の20代〜60代の男女1,000名
調査方法:インターネット調査
調査機関:自社調査
調査期間:2025年6月30日(月)~7月2日(水)
※調査結果の数値は小数点以下を適宜四捨五入して表示しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合があります。
※調査結果をご紹介いただく際は、「すみだ水族館調べ」と注釈をご記載ください。
金魚と「青色」「風鈴 」「ミント」「『涼』という文字」「怪談」「ホッキョクグマ」をそれぞれ比較し、どちらがより涼しさを感じられるかを調査。その結果、「66.3%が青色より金魚」「78.5%がミントより金魚」「71.5%が『涼』という文字より金魚」「71.9%が怪談より金魚」の方に涼しさを感じると回答。風鈴やホッキョクグマとの比較では大きく及ばないものの、日本人が持つ視覚やイメージでの“涼感”において、金魚が一定程度の存在感を示すことがわかりました。
「暑い日にひとつだけ選ぶとしたら、どの『涼』アイテムを選ぶか」という質問に対しては、圧倒的1位「エアコン」(66.7%)と納得の結果でした。次いで「かき氷」(15.0%)、「扇風機」(6.2%)、「すいか」(3.1%)と、身体の外側や内側から冷やすアイテムが続きます。
その中で、「金魚」は2.5%という結果で、40人に1人が金魚を「涼」アイテムとして選択することがわかりました。20代男性に限定すると「扇風機」よりも「金魚」が選ばれる結果に。物理的に気温を下げたり、身体を冷やす機能を持たない金魚を、ひとつしか選べない「涼」アイテムに選ぶ人がこれだけいるということからも、金魚が日本人の中で昔から受け継がれてきた「涼を象徴する」いきものとして、我々の心にいまも涼を届けていることがわかります。
「金魚を見て涼しいと感じたことがあるか」という質問には、37.6%、全体の3分の1以上の人が「ある」と回答。
また「ある」と回答した人に対して、具体的に「どのくらい涼しく感じるか」を質問したところ、平均でその時の気温からマイナス2.8度分の涼しさを感じるという結果に。最も多かったのは「マイナス1度」(28.7%)、「マイナス3度」(26.3%)、「マイナス2度」(23.1%)と続き、「マイナス6度以上」と答えた人も8.2%いました。中には、「マイナス10度以上」と答えた人もおり、金魚が人々にとって確かに“涼”を感じさせる存在であることが伺えます。
子どもの頃に金魚を飼っていた人は全体の67%と、約3人に2人にのぼります。その金魚飼育経験者に対して「子どもの頃と比べて日本は暑くなっていると感じるか」を尋ねたところ、97.3%が「はい」と回答。かつて金魚を飼っていた人たちのほとんどが、当時よりも今の夏のほうが「暑い」と実感していることがわかりました。
金魚の飼育率は、子どもの頃が67.0%だったのに対し、現在はわずか8.9%と大きく減少。一方で、子どもの頃に「夏が耐えられないほど暑い」と感じていた人は4.8%だったのに対し、現在は45.7%と約半数が夏がより暑くなっていると感じていることがわかりました。
金魚の飼育率の低下と、夏の体感温度の上昇が反比例するこの結果を見ると、我々の暮らしの中に「金魚」を再び取り入れるという視点が、昨今の猛暑を乗り切る一助となる可能性も示唆されていると考えます。
現在金魚を飼っていない人に対して、「『涼』をとる存在として今後金魚の飼育を考えているか」を質問。「考えている」と回答したのは、全体では4.8%でしたが、40代の女性に絞ってみると、約10人に1人(9.9%)が金魚の飼育を検討していることがわかりました。一部の人にとっては、金魚は“涼”を感じる稀有な存在として一定の支持を集めていると言えます。
また、夏のお出かけ先に求めるものとして最も多かったのは「涼しさ」。次いで「楽しさ」「混雑していないこと」「非日常感」「癒し」「夏らしさ」「写真映え」という順に。すみだ水族館で開催中の「東京金魚 ~時代を泳ぐ、小さなミューズたち~」は涼しい屋内空間で、視覚的にも涼しい金魚を観察できるイベントとして設計されています。涼やかな水の世界を眺めながら、金魚の多彩な姿に癒され、夏らしさや非日常感を味わえる展示は、まさに夏のお出かけ先にぴったりと言えます。
「金魚と涼しさに関する緊急調査2025」の調査結果は、8月25日(月)〜9月14日(日)の期間(予定)※に、東武スカイツリーライン 半蔵門線直通列車 1編成の車内においても掲出。すみだ水族館で実際に飼育されている涼しげな金魚の姿を撮影し、その写真と共に数多くの調査データを示すものです。涼しげな調査結果ビジュアルで編成自体をジャックした「涼しい金魚調査トレイン」により、通学や通勤といった毎日のルーティーンの中で、乗り合わせた人々への視覚的な涼しさもお届けするものとなっています。
・掲出期間 :8月25日(月)〜9月14日(日)の期間(予定)※
・掲出場所 :東武スカイツリーライン 半蔵門線直通列車 1編成の車内 ※先述に同じ
・公式サイト :https://www.sumida-aquarium.com/wp/wp-content/uploads/2025/08/250821.pdf
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