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2025.12.11

世界に誇るネイチャーアクアリウムの原点を見つめる 「自然水景 めぐる、いのち展」開催 ~美しい5つの水槽から読み解く、生命の循環~

  • 「自然水景 めぐる、いのち展~見つめているのは、生命の循環~」キービジュアル
  • ワークショップ イメージ
  • 自然水景エリア「原生林の構図」

すみだ水族館は、2025年12月18日(木)~2026年2月24日(火)の期間、展示エリア「自然水景」で、自然の美しさを伝える企画展「自然水景 めぐる、いのち展~見つめているのは、生命の循環~」を開催しますのでお知らせします。‌

「自然水景 めぐる、いのち展」は、5つのネイチャーアクアリウムを展示した、当館を訪れる人が最初に目にする「自然水景」エリアにて開催します。ネイチャーアクアリウムは、「自然から学び、自然を創る。」のコンセプトのもと、自然に関する無数のイメージから、生態系の仕組みや自然美を水槽内で表現する手法で、「アクアデザインアマノ(ADA)」の創業者である故・天野 尚氏が確立し、世界中に広まりました。ADAが手掛けた水槽がある水族館は、当館を含め世界で3施設しかなく、また、「自然水景」エリアにある「原生林の構図」「草原と石景」「スイレンの水辺」の3つは、天野氏が自ら手がけた水槽であることから、現在も世界中の多くのネイチャーアクアリウムファンが来館しています。‌
本期間中は、エントランスから「自然水景」エリアへつながる階段部分に、ネイチャーアクアリウム創造の原点ともいえるアマゾンの自然風景を撮影した16点の写真作品を展示します。作品の多くは、最新のデジタルカメラの描写力を凌駕する超大判フィルムによって撮影されており、美しい自然風景の表情を隅々まで鮮明に描写しています。「自然水景」エリアでは、それぞれのネイチャーアクアリウムのもととなった原風景の写真とあわせて、制作過程のようすをパネル展示し、水槽制作の裏側を紹介します。また、水槽内で育まれる生態系の仕組みを可視化する解説水槽を期間限定で展示し、ネイチャーアクアリウムの理解をさらに深めることができます。そのほか、水景クリエイターの解説が付いたミニパルダリウム作りのワークショップや、公式YouTubeでのライブ配信を実施します。‌
本企画展を通して、自然の姿やいのちの循環を見つめ直すきっかけにしていただくとともに、ぜひ「自然水景」の美しさをご堪能ください。‌

※パルダリウム(paludarium)はラテン語で湿地、沼地を意味するpalusとariumからなる言葉で、熱帯の雨林や湿地などをガラスケースや水槽の中に作りあげたもの。

1.「自然水景 めぐる、いのち展~見つめているのは、生命の循環~」概要


開催期間:2025年12月18日(木)~2026年2月24日(火)‌
料金:無料 ※ 水族館入場料別。

■「自然水景 めぐる、いのち展」の見どころ
①エントランス展示
当館の入口から「自然水景」エリアにつながる階段部分に、ネイチャーアクアリウム創造の原点ともいえるアマゾンの自然風景を撮影した16点の写真作品を展示します。展示する写真の多くは、最新のデジタルカメラの描写力を凌駕する超大判フィルムによって撮影されており、美しい自然風景の表情を隅々まで鮮明に描写しています。‌

展示場所:エントランスすぐの階段‌
展示点数:16点‌

※ 階段を利用されない方向けに「自然水景」エリアにリーフレットを設置します。


展示予定の写真(一例)「青き石庭」

②5つの水槽が制作された裏側を紹介するパネル展示
「自然水景」エリアにある5つのネイチャーアクアリウムが魅せる生態系を紐解くパネル展示です。それぞれの水槽で再現している水景のもととなったアマゾンの原風景の写真や、水景制作の過程をパネルで紹介します。5つの水槽のうち、「原生林の構図」「草原と石景」「スイレンの水辺」の3つは、ADAの創業者である故・天野 尚氏が自ら手掛けた水槽です。現在もADAにより水槽の維持管理がされており、制作時から変わることなく美しい姿が保たれ続けています。水景制作の裏側がわかる本展示は、ネイチャーアクアリウムファン必見です。‌

設置場所:6階「自然水景」エリア‌

※ 「原生林の構図」「草原と石景」は2012年の開業時、「スイレンの水辺」は2013年に故・天野 尚氏によって手掛けられました。

③期間限定水槽「ネイチャーアクアリウムの仕組みに触れる」
ネイチャーアクアリウムは、二酸化炭素を水槽内に取り入れ、上から光を当てることで、中の植物を光合成させています。光合成によって植物は酸素を生み出し、いきものたちはその酸素を使って生活しています。このように、水槽の中で自然界と同じような生態系が形成されているのを、通常の展示水槽を見るだけで理解するのは難しいです。今回、ネイチャーアクアリウムの「光」「二酸化炭素」「水」「植物」「石」「いきもの」それぞれの要素の役割を可視化する水槽を期間限定で展示し、解説パネルを設置します。ネイチャーアクアリウムへの理解がさらに深まる展示です。‌

設置場所:6階「自然水景」エリア‌


展示する水槽 イメージ

2.有料ワークショップ「水景クリエイターの解説付き ミニパルダリウム制作体験」


ガラス容器に、熱帯性植物を植栽したミニパルダリウムを制作するワークショップです。「自然水景」の水槽の制作・維持管理を担当するADAの現役水景クリエイターや、パルダリウムのコンセプトショップ「ADA LAB」のスタッフが制作から管理方法まで解説します。お客さまは手ぶらでご来館いただき、制作体験をお楽しみいただけます。完成品はお持ち帰り後、付属のライトを照らしてご自宅で育成することができます。パルダリウムの中に好きな水草や植物を植えて、”自分だけの自然水景”制作をお楽しみください。‌

開催場所:6階「自然水景」エリア、5階 アクアアカデミーほか‌
開催日時:‌
パターンA/2026年1月29日(木)、30日(金)各日午後6時30分~午後8時‌
パターンB/2026年2月7日(土)、14日(土)、21日(土)各日午後3時~4時30分‌
参加方法:「体験/プログラム(https://www.sumida-aquarium.com/event/index.html)」ページよりチケットを事前にご購入の上ご参加ください。‌
料金・内容:2種類のミニパルダリウム制作体験をご用意します。体験の種類により、解説者や制作するパルダリウムの種類、付属品が変わります。‌

パターンA/44,000円(税込み)‌
付属品:①ガラスポットSHIZUKU(制作品)、②マグネットライトGスリム、③マグネットライトウッドベースセット、④ハンドスプレー、⑤佗び草ミスト‌

パターンB/25,000円(税込み)‌
付属品:①ガラスポットMARU95(制作品)、②マグネットライトGスリム、③マグネットライトワイヤースタンド、④ウッドベース、⑤ハンドスプレー、⑥佗び草ミスト‌

※ 1組につき1つのミニパルダリウムを制作します。1組2名さままでご参加いただけます。


前回のワークショップのようす


パターンA(左)パターンB(右)イメージ

3.YouTubeで「自然水景」の映像をライブ配信


2025年3月に実施しご好評いただいた「自然水景」水槽のYouTubeライブ配信を、「自然水景 めぐる、いのち展」の開催にあわせ、期間限定で実施します。「自然水景」ファンの方はもちろん、遠方にお住まいの方や、年明けの慌ただしい日々をお過ごしの方にも、「自然水景」の美しさをリアルタイムでお届けします。リラックスしたひとときをお過ごしください。‌

配信アカウント:当館公式YouTube(https://www.youtube.com/@SumidaAquarium)‌

※ 配信日時は決定次第、当館公式X(https://x.com/Sumida_Aquarium)、‌
公式Instagram(https://www.instagram.com/sumida_aquarium_/)にてお知らせします。

※ ライブ配信は、通信環境などにより、つながりにくい状況や中断・中止となる場合があります。

4.オリジナルグッズ・書籍販売


ADA創業者である故・天野 尚氏による写真集などの書籍や当館オリジナルの「自然水景」クリアファイルを販売します。‌

発売日:書籍/2025年12月18日(木)‌
オリジナルクリアファイル/2026年1月中旬(予定)‌
販売場所:5階 ミュージアムショップ‌

※ クリアファイルの発売日は決定次第、当館公式X(https://x.com/Sumida_Aquarium)にてお知らせします。
※ 書籍の種類、商品の金額はミュージアムショップにてご確認ください。


オリジナルクリアファイル イメージ

■「自然水景」エリアについて


すみだ水族館に入り、最初の展示エリアに位置する「自然水景」エリアでは、5つの水槽で水を取り巻く自然の景色を展示しています。水槽を自然環境の縮図として、水草が光合成により「酸素の泡」を生み出すようすを見ることができます。株式会社アクアデザインアマノにより美しくレイアウトされた水槽で、繁茂していく水草や、水草から発生する酸素の小さな気泡のきらめき、そこで暮らすいきもののようすをお楽しみいただけます。‌

展示水槽:「原生林の構図」「草原と石景」「スイレンの水辺」「熱帯のパラダイス」「楽園の泉」‌


「原生林の構図」


「草原と石景」


株式会社アクアデザインアマノ
アクアデザインアマノ(ADA)は、1982年創業の水草育成関連用品メーカーです。‌
創業者である天野 尚(あまの たかし)氏が、自らの理想とする水草レイアウト「ネイチャーアクアリウム」を創るために必要となるオリジナルの栄養素や道具を開発したことから、ADAの歴史は始まりました。ADA製品の根底に流れる開発コンセプトは、「自然から学ぶ」ということ。水槽の中に水草や魚などのいきものが織りなす生態系を再現し、美しい水中景観を作り上げる「ネイチャーアクアリウム」では、自然に近い環境を実現するための水槽システムが欠かせません。この自然から学んだ水槽システムのノウハウは、すみだ水族館に展示されている「自然水景」にも生かされています。‌


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